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疾患・症状

機能性ディスペプシアの原因と症状について

目次

機能性ディスペプシアとは?

機能性ディスペプシアは、「症状の原因となる明らかな異常がないのに、慢性的にみぞおちの痛み・胃の不快感(胃痛・胃もたれ・胃のむかつき)などの症状が現れる病気」と定義されており、その症状は胃・十二指腸に現れます。

慢性胃炎と間違われることがありますが、慢性胃炎は文字通り胃に炎症がみられる病気です。
しかし、胃に炎症がなくても上記の症状がみられたり、反対に胃に炎症があっても症状がないこともあり、胃の炎症は必ずしも症状と関連しません。
そういった点で、機能性ディスペプシアと慢性胃炎は異なった病気と考えられています。

機能性ディスペプシアは、健康診断の受診者の10~20%、胃腸の症状で病院を受診した人では45~50%程度が該当すると言われており、このことからも非常にありふれた病気であることが分かります。

症状によっては生活の質に大きく直結するため、重い症状を感じている方は専門機関に相談しましょう。また、症状が軽い場合でも癌などの重篤な病気が潜んでいる可能性があります。定期的に検診を受けるなど、早めの対策をおすすめします。

機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシアの原因として次のことが考えられますが、様々な要素が複雑に絡み合っていると考えられています。
特に、①~④については重要視されています。

①胃・十二指腸の運動不調
食べ物を胃から十二指腸へ送る「胃排出」、または食べ物を貯留する際に胃が拡張する「胃適応性弛緩」のどちらかの不調が考えられます。
胃排出は遅くても早過ぎても症状が現れる可能性があり、胃適応性弛緩の不調は早期飽満感に関連します。

②胃・十二指腸の知覚過敏
知覚過敏とは少ない刺激で症状が出やすいことです。
健常者より軽い胃の拡張刺激で症状が現れる、または十二指腸が胃酸や脂肪に対して知覚過敏になって症状が現れる可能性があります。

③心理的要因(ストレス・トラウマなど)
脳と腸は非常に深く関係しており、これを脳腸相関と呼びます。
不安・ストレス・抑うつ症状・虐待など過去のトラウマによって、胃腸の運動や感覚に変化がおこる可能性があります。

④胃酸による刺激
胃酸が胃・十二指腸の粘膜を刺激することで、胃痛・胃もたれなどの症状を引き起こしやすくなります。

⑤ピロリ菌の感染
ピロリ菌は胃粘膜に生息する細菌です。
機能性ディスペプシアとの関係は明らかにされていませんが、除菌により症状が軽快することがあります。

⑥遺伝的要因
生まれつき罹りやすい人がいます。

⑦感染性胃腸炎
サルモネラ感染など感染性胃腸炎の既往歴があると罹りやすくなる可能性があります。

⑧生活習慣の乱れ
飲酒・喫煙・不眠などの生活習慣の乱れが症状の原因となることがあります。

機能性ディスペプシアの症状

よくみられる症状として、次の4つが考えられます。

☆機能性ディスペプシアの4大症状☆
・食後の胃もたれ・膨満感
・早期膨満感
・みぞおちの痛み
・みぞおちの焼けるような感覚


その他に、「吐き気・嘔吐・げっぷの回数が多くなる」などの症状が現れることがあります。
また、慢性的なこれらの症状から食事を摂れなくなる方もいるようです。

機能性ディスペプシアの治療と対策

機能性ディスペプシアは様々な原因で発症しますが、自律神経の乱れによって症状が起きる場合が多くあります。
効果的な予防としては「生活習慣と食習慣の改善」が考えられます。

日頃から、十分な睡眠・栄養バランスを考えた食事・適度な運動を心掛けましょう。
また、ストレスも大敵となります。
適度にリフレッシュするなど、ストレスと上手に付き合っていくことが大切です。

また重い症状を抱えている場合には、専門機関での「投薬」や「ピロリ菌の除菌」なども治療における選択肢になります。


[生活習慣の改善]
・ストレスや疲労をためない
・十分な睡眠、休養
・適度な運動
・飲酒量を見直す
・禁煙

[食習慣の改善]
・栄養バランスを考えた食事
・食べ過ぎない
・決まった時間に食事をとる
・ゆっくりと食べる
・よく噛んで食べる

[薬物療法]
・ピロリ菌の除菌
・酸分泌抑制薬
・漢方薬
・消化管運動改善薬
・抗うつ薬、抗不安薬など

さいごに

いかがでしょうか。
今回は機能性ディスペプシアについて解説してきました。

慢性的で不快な胃症状は、私たちの生活の質を大きく低下させます。
しかし、治療によって症状がよくなれば生活の質も改善しますので、決して焦らず適切な治療を続けることが大切です。
とくに症状の強い方は、より重篤な病気が潜んでいる可能性もありますから、我慢せずに早めの治療をおすすめします。


こはるマッサージ院は、京都府・向日市にある在宅専門の治療院です。
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